雑誌「花葉」

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第23回 2006年花葉会サマーセミナー
どうする!日本の花産業―トップランナーたちの読む次の時代―

  社会の変化と暦の節目は不思議にシンクロする。2000年を境に日本の鉢物生産額が減り始めた。我が鉢物産業は「右肩下がり」の時代に入ったのである。採算の悪い品目を削り、生産量を減らすだけで勝ち残れるはずはない。闇、混迷、不安・・・ この閉塞感は何を意味するのか・・・
  これはカオスだ。
 万物を誕生させた秩序なき混沌=カオス。新たな秩序によって復活するまでの産みの苦しみ。日本の鉢物産業が迎える・・・ スクラップ&ビルド(破壊と再建)の時代の序章ではないのか。
 この混沌に輝くものを見つけよう・・・ 花葉会の議論は混迷を極めた。だが、たどり着いた世界は・・・ 高い視点は優しい結論を準備する。歴史は一人の異能に創られる。新たな時代の主役は古い時代の異端。小さな行為はよく創造的である・・・ やはり先人が見抜いた原則に忠実だった。
 今年の花葉サマーセミナーは「このままではいけない」という危機感をもつ花産業人に希望の光を与えるだろう。幸いなことに輝くものは少なくない。次の時代の光明はそこここに灯っている。だが、まずは大きな時代の潮流を捉えよう。高い視点を知ろう。異能の話を聞こう。そして小さな、だがいずれ輝く石を捕まえよう。

7月22日(土)

日本歯科大学本館8階 富士見ホール

10:20~11:50花産業・・・データが語る次の時代のイメージ
日本総研 河野 賢一
11:50~12:40昼 食
12:40~14:10 産業人として目覚めよ! 日本の生産者
カリフォルニア・サリナス マツイナーセリー アンディ松井
14:25~15:55時代は変わる 今こそつかめこの勝機
テクノホルティ園芸専門学校 鶴島 久男
16:05~17:35岐阜モデルを検証する-産地ターミナルの更なる可能性を求めて-
岐阜大学応用生物科学部 福井 博一
17:40~18:05総合討論
18:20~20:00懇親会

7月23日(日)

日本歯科大学本館8階 富士見ホール

9:30~10:30私は『オンリーワン』として勝ち残る-クレマチスの先に見え始めた別天地-
クレマコーポレーション 渡辺 偉
10:45~11:45私は『プライスリーダー』として勝ち残る-みちのくから鉢売りに打って出た産業人
クリタ園芸 栗田 義夫
11:45~12:40昼 食
12:40~14:10「作るだけでは売れない時代」の普及指導員奮闘記
千葉県海匝農林振興センター上席普及指導員 伊東 直美
14:20~15:00総合討論



講師のプロフィール

河野 賢一

 1955年生まれ。1980年早稲田大学大学院商学研究科修了後、財団法人流通経済研究所で流通・マーケティングのコンサルティングと調査業務に従事。1983年、住友ビジネスコンサルティング株式会社に入社、1995年会社合併により日本総合研究所研究事業部へ。主任研究員として事業戦略コンサルティングに従事し、現在に至る。1990年代より一貫して花と緑のビジネス情報の分析に力を入れており、花産業への愛情が見てとれる。この分野の第一人者に混沌とした現状の分析を願う。

アンディ 松井(松井 紀潔)

 奈良県出身。派米研修生として研修後、1961年、再渡米し、サンフランシスコ郊外で花栽培を始める。後自力でサリナスに200ha(内温室32ha)のマツイ農場を設立し、ポットマム、切花ギク、バラと国際環境に合わせて作付けを変え、現在はラン(鉢物)の栽培規模、生産数では全米一。今は世界ラン生産者組織を作ることに熱をあげている。彼は日本の生産者への提言・助言に毎年2,3回来日し講演してきたが、「ヌカに釘」状態だからあきらめたと言い切る。それをあえてこのセミナーに再登場願う。

鶴島 久男

 東京都農試からミヨシに転身し、その後テクノホルティ園芸専門学校で若い学生に花の育種や花の文化を講義するかたわら「農耕と園芸」誌上で、覇気を失った日本の花き業界に対しこれからの国際化に備えたパラダイムシフトを100回の連載で唱えてきた。しかし、あまりにも無反応であきらめかけていたが、今回を最後のチャンスとして日本の花卉産業に将来を見据えた提言を期待する。

福井 博一

 岐阜大学農学研究科修了後、北海道大学大学院を経て、昭和60年より岐阜大学農学部講師となり、現在、応用生物科学部教授。バラの研究をきっかけに花産業と関わるようになり、生産現場の視点からの研究課題をとりあげ、生産者と一体となって花産業を盛り上げていくことを目標とする。切り花バラ生産だけでなく、花き産業全体の発展に向け、マーケティング、環境問題などから数々の提言を行う。また、花き産物の輸入攻勢の中、国内生産者が如何にあるべきか国際的な視点からも指針を示す。大学の教授でありながら生産者の中に入り込み、強固な絆を築く希有な研究者から「岐阜モデル」を検証していただく。

渡邊 偉

 1953年生まれ。静岡県園芸専門研修所(現県立農業短期大学)および宮寺園芸(東京都小平市)で研修後、1974年に就農し、クレマチスなどの生産を始める。1979年に有限会社渡辺園芸、2000年には販売会社として(株)クレマコーポレーションを設立。2006年には第35回日本農業賞個別経営の部で大賞を受賞。現在、30棟のハウス(約7,000坪)の施設を有し、クレマチス、クリスマスローズ、アジサイなどを生産。「念ずれば叶う。一番一流主義でオンリーワン企業を目指す」を経営理念に掲げ、クレマチスは国内シェアの6割を占める。

栗田 義夫

 水田農家から野菜に、平成元年から花きに転換、トルコギキョウを年間10万本生産して平成3年には日本農業最優秀賞を受賞。平成7年から鉢物に転校し、現在、実にシクラメン18万鉢、ポットカーネーション7万鉢を生産。(有)クリタ園芸設立、独特な販売方法で北海道から九州まで直接販売。徹底的な経営分析、作業管理など彼の斬新な経営には定評があり、東北を代表するトップリーダーの一人である。

伊東 直美

 千葉県農業大学校卒。1981年に千葉県に入庁以来、農業改良普及員として花き類を中心に担当。新任時代には海匝地域を中心して、施設野菜より品目転換した生産者を中心にトルコギキョウ、デルフィニウムの新産地の育成を指導する。1996年からは、山武地域で、鉢花や球根切り花のサンダーソニアの栽培技術の確立や販売対策を支援した。その後、千葉県鉢花生産者連絡協議会の事務局を担当し、栽培情報交換会や販売関係者への鉢花の展示PR活動、全国鉢物研究大会の開催などの活動支援を行った。この他、千葉県観葉生産者組合、千葉県コニファー研究会の事務局を歴任。最近では、海匝地域を中心として広域な生産者からなる「ちば花と緑の会」の事務局を担当し、市場や小売りに対しての販売支援を精力的に行っている。

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