花葉サマーセミナー2025
「カーボンニュートラルに向けた花みどり産業の進むべき道」
主催=(一社) 花葉会
後援(順不同)=農林水産省、(公財) 都市緑化機構、 新しい園芸を考える会、
(公社) 2027年国際園芸博覧会協会、 (公財) 日本花の会
カーボンニュートラルとは、気候変動(温暖化など)の進行を防ぐための方策であり、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、排出量を実質ゼロにするという考え方である。この超難題の達成は、気候変動の影響を著しく受ける我々の産業にとって、産業自体の持続可能性を左右する課題である。
カーボンニュートラルの達成に向け、国内外では目まぐるしい動きがあるが、残念ながら、花みどり産業の対応は極めて遅い。「我々は、植物を育てているのだから、カーボンニュートラルであるはず、環境にやさしい産業である…」と考えても国際ルール上、単に植物を生産・利用しただけでは、CO2吸収やカーボンニュートラルとは言えない。
一方、この現状を真っ先に理解し、打開策を見出そうとする研究者、資源の循環利用を通して、高品質な苗づくりと環境負荷低減を両立させる先駆的な生産者がいる。さらに、カーボンニュートラルへの取り組みとして、植物分野をターゲットに研究開発に取り組む大手企業が存在する。彼らが描く花みどり産業の可能性や未来はどこにあるのだろうか?
本セミナーでは、「なぜカーボンニュートラルに取り組む必要があるのか?」からスタートし、「花みどり産業のポテンシャルはどこにあるのか?」、「実現に向けて何が必要なのか?」、この分野の産官学を代表する講師からご講演を頂く。現状とその可能性を正しく理解し、さらに戦うためのルールを知り、カーボンニュートラルを牽引する未来の花みどり産業の姿を共に考えよう。本セミナーが花みどり産業の持続可能性を高める確かな一歩になることを確信する。
セミナーご案内PDF
セミナー概要
開催日及び開催場所
2025年8月29日(金)~30日(土)
千葉大学 環境健康フィールド科学センターBIH A棟 セミナー室 (千葉県柏市柏の葉6-2-1)
つくばエクスプレス線柏の葉キャンパス駅徒歩5分
参加費
一般10,000円
学生5,000円
※1日のみの参加であっても金額に変更はありません
懇親会費:5,000円(29日(金)17:00~予定)
講師(講演順)
黒沼尊紀 先生(千葉大学 准教授)
水戸卓也 先生((株)本田技術研究所 チーフエンジニア)
竹内 勝 先生((株)株竹内園芸 顧問)
今井一隆 先生((公財)都市緑化機構 研究部長)
山下圭亮 先生((株)ヤマシタフラワーズ 取締役)
土山和夫 先生(積水化学工業(株)R&Dセンター 技術アドバイザー)
深井知裕 先生(住化積水フィルム(株) 顧問)
東 大介 先生(農林水産省 環境対策室 課長補佐)
プログラム
8月29日(金) | ||
12:30 | 受付開始 | |
13:00 | 主催者挨拶 | 花葉会会長 渡辺均(千葉大学教授) |
13:10 | 講演①「花みどり産業のカーボンニュートラル ~定量化が示す未来~」 | 黒沼尊紀 先生 |
14:00 | 講演②「カーボンニュートラル社会に向けたHondaにおける植物分野での取り組み」 | 水戸卓也 先生 |
14:50 | 休憩(15分) | |
15:05 | 講演③「輸入資材の代替となり得る堤防刈草堆肥を用いた持続可能な野菜苗生産」 | 竹内 勝 先生 |
15:45 | 講演④「都市緑化による炭素吸収源活動の取り組み」 | 今井一隆 先生 |
16:35 | 終了 | |
17:00 | 懇親会 | |
8月30日(土) | ||
10:00 | 講演⑤「世界農業遺産に認定された落ち葉堆肥農法がもたらす持続可能な花苗生産」 | 山下圭亮 先生 |
10:40 | 講演⑥「カーボンニュートラル実現に向けた化学業界の取り組みと新技術のご紹介」 | 土山和夫 先生 深井知裕 先生 |
11:30 | 休憩(15分) | |
11:45 | 講演⑦「農林水産分野における地球温暖化対策に対する取組」 | 東 大介 先生 |
12:35 | 閉会挨拶 | 花葉会理事長 福永哲也(豊明花き(株)・(株)FAJ 代表取締役) |
お申し込み方法
https://kayoukai.base.shop/
上記サイトより参加チケットのご購入をお願い致します。入金確認後、郵送にて参加票と領収書をお送り致します。
セミナー資料について
セミナー資料は、当日参加者に、紙媒体にて送付致します。
資料の著作権は、原則的に発表者に帰属致します。
お問い合わせ
〒277-0882 千葉県柏市柏の葉6-2-1
千葉大学環境健康フィールド科学センター内
花葉会事務局
電話&FAX:04-7137-8106
メール:こちらをクリックして送信して下さい
過去のセミナー情報
- 2024 花葉サマーセミナー 「SDGs時代における植物による環境・健康・福祉と街づくり」
- 2022 花葉会オンラインセミナー ポストコロナ戦略に通じる植物の価値とは?~街の花屋から再考する花き業界の役割~
- 2022 花葉会オンラインセミナー 青いコチョウランの初花から10年を経て発売開始 ~遺伝子組み換え技術により作出~
- 2022 花葉会オンラインセミナー 海外遺伝資源の利用から得られる成果と展望 ~産官学から4名の講師にご講演頂きます~
- 2021 花葉会オンラインセミナー コロナ禍の園芸バブルから危機感を察知せよ ~能動的販売戦略を構築せよ~
- 2019年 花葉サマーセミナー&交流会 東京オリンピック後の花・緑産業の未来を考える~植物を介した健康、街づくり、人づくり~
- 2018年 花葉会 セミナー&懇親会&見学会 さいたまの花き園芸の未来を支える若もの
- 2017年 花葉会 見学会&交流会
- 2016年 花葉会 見学会&交流会
- 第30回 「鉢物新時代へ」~生産者から変わろう~
- 第29回 新たな風を読め!~花産業の潮目が変わる今こそチャンス~
- 第28回 花産業に夢とロマンを~新たな時代を切り拓く生産者育種、花卉生産の未来を切り開く~
- 第27回 変貌する売場の声を聞け~販売の最前線に花生産の転機をつかむ~
- 第26回 時代を切り拓く熱き挑戦者たち―花作りの後継者にロマンとパワーとアイデアを―
- 第25回 花卉産業を環境創造ビジネスに―環境の世紀の理論武装と展望―
- 第24回 ここまで来てる…市場の“企画”というものの実態―静かに進む市場改革を学べ―
- 第23回 どうする!日本の花産業―トップランナーたちの読む次の時代―
- 第22回 動き出した生産者育種―その様々な展開―
- 第21回 もう安売りはご免だ! 進む花の産業革命をつかまえる
- 第20回 知恵とアイデア:極東花戦争を勝ち抜くために
- 第19回 21世紀ライフ型屋上緑化に園芸技術を―快適空間を創る多彩な植物素材を提案する―
- 第18回 始まった!花卉生産者のIT武装―ITは花卉産業をどう変えるか―
- 第17回 世紀を越えて花産業の構造を見定める―21世紀のガーデニング・ドリームの実現に向けて―