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第27回 2010年花葉会サマーセミナー
変貌する売場の声を聞け~販売の最前線に花生産の転機をつかむ~

今年の花葉サマーセミナーは、販売の最前線に立つ・・・すご腕たちに参集願った。じっくりと売り場のナマの話を聞かせて頂こうではないか。

日々消費者の声を聞き、需要やニーズの動きを肌で感じ、次の時代の臭いを嗅ぎ分ける。そして素早く、的確果敢に行動する・・・ 野生的に、本能的に時代の変貌をとらえてきた成功者ばかり・・・ かれらに言わせれば、生産者や流通業者はすこぶる鈍い。話にならない。だから、セミナーでは辛辣な批判が飛び出すだろう。そして、その批判にあなたが応答できるか否か、あなたの手腕が問われることだろう。だがその批判は、これまであなたに代わって、あなたの作った花を売ってきたプロたちの悲鳴でもあるのだ。次の時代に向けて、変貌する販売現場を深く理解し・・・生産者も変わらなければならないのである。

消費者の求めるものが手に入らないなら・・・今の生産や流通に未練はない。自ら新たな道を切り開くことすら選択肢の一つである。それを利己的と批判するのは自由だ。だが、それが今の時代を生き抜くために、販売現場に残された最後の術ではないのか・・・ もし、このまま生産者が目覚めないとしたならば。この時代だからこそ、かれらの言動には次の時代を勝ち抜く生産者のためのヒントが隠されている。

今回の花葉会サマーセミナーは千葉市に会場を移動する。西千葉駅前の千葉大学キャンパスである。セミナーの質を落とさず、参加しやすく・・・それが狙いだ。人と出会い、語らうことに意義がある。多くの夢ある花生産者だけでなく、その夢を実現させるために日々奔走している普及指導員の参加をぜひ願いたい。

6月26日(土)

千葉大学けやき会館 (10:30から受付開始)

11:00~11:10オープニング
花葉会会長
千葉大学名誉教授 安藤 敏夫
11:10~12:00関西で園芸専門店を営むということ~園芸店としてこれまでしてきたこと、これからするべきこと~
(株)陽春園 副社長 野里 元哉
12:00~13:00昼 食
13:00~13:50 「無理して売るな!」のモットーが固定客を引きつける~「多様な視点から攻める」と語る個性派社長の暴言、放言~
(株)ろくなん本店 代表取締役社長 石川 英生
14:00~14:50若き仕事師の感性と観察力が支える地域一番店~売れ筋から見える時代の変化 仕入れの変化は・・・ ~
(株)ガーデンガーデン浜名湖西店 マネージャー 宮本 直樹
15:00~15:50ホームセンターの集客力を利用せよ!~HCの隣でがんばる老舗種苗店の若き3代目の自然体な販売戦略とは ~
(有)カワシマ種苗 園芸部店長 川嶋 一正
16:00~17:30総合討論
17:50~19:50懇親会

6月27日(日)

千葉大学けやき会館 (9:20開場)

9:50~10:00オープニング
花葉会幹事長
(株)FAJ 長岡 求
10:00~10:50地方都市に輝く園芸店の戦略と実践録~品揃えが店の個性を磨き、サービスが信頼と信用を築く~
(有)グリーンハウス ベル 代表取締役社長 鐘ヶ江 奉一
11:00~11:50 関西園芸業界から見える今後の展望~売店から生産者・流通関係者へ~
グリーンプラザ山長 代表 長底 章夫
11:50~13:00昼 食
13:00~13:50ネット通販最前線から見える鉢物~鉢物の中にも魅力的な商品がたくさんあるのに・・・ ~
(株)アーキネット・園芸ネット店長 高橋 くみ子
14:00~14:50地域で輝くお店を目指して~「小売として出来ることはまだまだある」と語る社長 ~
(株)花佳 代表取締役 薄木 健友
15:00~16:30総合討論

講師のプロフィール

野里 元哉(のざと もとや)
株式会社陽春園 副社長

 1972年兵庫県宝塚市生まれ。大学卒業後、京都の老舗造園業者の植藤造園にて2年間研修。その後、アイルランドへ渡り、園芸店や造園業者でアルバイトをしながらイギリスなどの庭園・園芸店をまわり勉強。帰国後、家業である園芸店・造園業の(株)陽春園植物場に入社。造園工・バイヤーなどを経て2005年に同社副社長に就任。雑誌NHK趣味の園芸で2年間連載し、同番組にも出演する。地方局の園芸専門テレビ番組などにも多数出演。

石川 英生(いしかわ ひでお)
株式会社ろくなん本店 代表取締役社長

 創業は明治年間で、いわゆる種苗店としてスタート。現社長は4代目に当たり、園芸小売店として昭和57年に株式会社ろくなん本店を立ち上げた。園芸及び同用品の専門店として、年中豊富な品揃えに心掛けると共に、オリジナル商品の開発にも注力。

宮本 直樹(みやもと なおき)
株式会社ガーデンガーデン浜名湖西店 マネージャー

 1972年静岡県生まれ。19歳の時、名古屋の市場でアルバイトをきっかけに花業界に飛び込む。 (株)花のモリフジを経て1998年にガーデンガーデン(株)に入社。切花部門の立ち上げを行い、後に切花と園芸の仕入・販売部門を統括して担当。現在は浜名湖西店(2006年出店)にて経営の勉強中。

川嶋 一正(かわしま かずまさ)
有限会社カワシマ種苗 園芸部店長

 現在32歳。創業50年以上続く種苗店の3代目。名古屋の大手ガーデンセンターの(株)サンリョーで8年修業する。(有)カワシマ種苗に入社して6年目。おしゃれ園芸と地域に合った農材販売の2部門を巧みにこなすバランスのよさが定評。近江商人ならではの自然体で粘りのある経営を実践中。

鐘ヶ江 奉一(かねがえ ともかず)
有限会社グリーンハウス ベル 代表取締役社長

 1976年福岡県生まれ。地元の高校を卒業後、福岡県行橋市内にて家業である観葉植物の生産を手伝う。その後、生産品の観葉植物の市場価格低迷により1998年に生産農場を売店へと変え、小売業を始める。2010年現在、行橋市内に園芸店一店舗と北九州市内にギフト専門の生花店を一店舗展開。

長底 章夫(ながそこ あきお)
グリーンプラザ山長 代表 大阪園芸商組合理事長

 1964年生まれの46歳。1985年21歳の時に家業の造園屋の片隅で園芸店を開業。1991年から造園事業と切り離し園芸専門店へ。1992年には直営農場を開設し、生産部として運営。お客様から「ありがとう」の一言を頂くために農場と売店の往復の日々。

高橋 くみ子(たかはし くみこ)
株式会社アーキネット・園芸ネット店長

 大学卒業後、住宅メーカー、広告代理店、外資系コンサルティング会社を経て株式会社アーキネット取締役。1999年春、園芸用品のインターネット通販サイト「園芸ネット」を開設。現在、本店のほか、Yahoo! Shopping店、Amazon店を運営。

薄木 健友(うすき たけとも)
株式会社花佳 代表取締役

 1980年短大卒業。1988年札幌市内の生花店に勤務したのち1993年にフルーロン花佳を開いて独立。Club Doのキャプテンとして勉強会や生産者との交流会などを行い、切花の水揚げと鮮度管理に関する講演や雑誌連載など、活動は多岐にわたる。

事務局

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