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2017年 花葉会 見学会&交流会 『伝統的なものから新しい何かを』

主催:一般社団法人花葉会

 昨年ご好評をいただきました「花葉会 見学会&交流会」を本年も企画いたしました。消費者の嗜好も変化し、多様化する時代、花卉生産の現場においても新しい考え方をもつ生産者が現れ、多様なビジネスが展開されています。今回は、『伝統的なものから新しい何かを』をテーマに、栃木県内の盆栽やポット苗、鉢花などを生産する比較的若い生産者と培養土の生産・販売を行なっている企業を訪ね、品種開発、生産や販売を現場で学ぶバス見学会を実施します。
 訪問する生産者の品目は多岐に渡りますが、基本的な経営技術や栽培技術を親世代から継承しつつも品種開発や新たな販路の開拓を進めています。また、海外への輸出を含め、ユーザーを意識した作りや品種開発を進めています。現場を見ながら、直接生産者からお話を聞くことができる大変貴重な機会ですので、皆様のご参加をお待ちしております。

2017年6月30日(金)

見学会 9:00 JR 宇都宮駅 東口 駐輪場向い側 集合(8:30から受付開始)

08:30~09:00受 付
09:00出 発
10:00~10:50楽樹園
栃木県鹿沼市茂呂1236-1

サツキの盆栽の生産・販売(輸出)
11:00~11:50(株)シダラ
栃木県鹿沼市南上野町みのわ179

鹿沼土、生産培養土などの製造・販売
  昼 食(車内)
13:00~13:50(有)ジョルディカワムラ
栃木県日光市豊田63

カリブラコアの生産・育種
14:00~14:50イッセイ花園
栃木県日光市針貝63-2

シクラメン・ペラルゴニウム・アジサイなどの生産
15:30~16:20竹原園芸
栃木県宇都宮市徳次郎町2265

ハイビスカス・シクラメン・クチナシなどの生産
17:15JR宇都宮駅 及び 東武宇都宮駅 解散 (交流会に出席されない方)

交流会参加者は 17:45 レストラン・ラカンタ  集合

栃木県宇都宮市本町1-8 栃木県総合文化センター2階
東武宇都宮駅徒歩10分
Tel: 028-678-6590

17:45~19:30交流会
レストラン・ラカンタにて

訪問した生産者・メーカーの方も交流会に参加されます

見学先の見どころ

楽樹園
 サツキ盆栽の生産・販売。近年、海外の盆栽ブームにより、ヨーロッパや中国などへの輸出も始めている。新旧の品種が多数あり、品種数を把握しきれていないほど。見学会の時期には花を見ることはできませんが、サツキ盆栽特有の栽培工程や仕立て方を学ぶことができます。外国人が好むサツキを理解することで、新たな花卉生産のヒントが得られるかもしれません。

(株)シダラ
 生産者向けの培土、育苗培土や園芸専門店向けの家庭園芸培養土などの製造・販売をおこなっています。生産者から注文を受け、オーダーメイドで培土を混合・出荷し、指定された配合割合を用土ラインで自動的に混合しています。花卉類や野菜専用培土など200種類以上の用土を袋詰めして販売しています。

(有)ジョルディカワムラ
 公務員からの新規就農者。カリブラコアの生産者育種でトップを走る。次々と新品種を開発し、オリジナルブランドを確立し、全国の小売店やホームセンターなどへ出荷しています。また、一部の育成品種は海外へも販売しています。電照設備を自前で作るなど、考えられた生産と経営を実践しています。

イッセイ花園
 シクラメンの生産では有名な生産者です。平成11年より1700坪の第二農場が稼働しました。春はペラルゴニウム、ペチュニア、オステオ、ダリアなどを生産し、夏はアジサイとアスター、シクラメンなどを生産しています。広大で良く考えられた栽培施設も必見です。

竹原園芸
 父親と30代の若手後継者を中心に親子3人とパート8人で主にホームセンター向けのハイビスカス、シクラメン、ゼラニウム、クチナシなどを生産しています。親世代の生産方法の良い部分を残しつつも、若手後継者の考えを活かした生産を行なっています。昔からの生産品目や商品形態を大きく変化させないことで、定番商品としての永続的なニーズを得ています。この方向性もこれからの花卉生産を考える上でのヒントになるかもしれません。

見学会&交流会 報告

当日は50名近くの方々がご参加下さいました。
花木、鉢物、苗物と多岐にわたる業種、さらに今回は花卉生産には欠かせない用土の製造販売を行う業者の見学を行いました。
今回の見学会や交流会が、参加下さった皆様の経営や技術向上の一助となれば幸いです。
来年は「花葉会セミナー&見学会&交流会」を開催する予定です。
皆様のご参加をお待ちしております。

楽樹園
 栃木県鹿沼市にて名産のサツキの生産、販売を行っていらっしゃいます。
園内には大小様々なサツキ盆栽があり、栽培行程の説明や実際の手入れの実演を見学できました。
海外への輸出のために検疫を行ったり、海外から来園されるお客様向けに日本語、英語が記載されたパンフレットの作成もされていました。

  

(株)シダラ
 生産者向けの培土や家庭園芸用の培養土などを生産、販売していらっしゃいます。
当地で採取することが出来る鹿沼土の生産風景、蒸気消毒槽や用土混合ラインの見学をしました。
用土混合ラインはコンピュータ管理され、袋詰めからパレット積みに至るまでオートメーションにて生産出来るシステムが構築されていました。

  

(有)ジョルディカワムラ
 栃木県日光市にてカリブラコアの育種、生産販売を行っていらっしゃいます。
「育種でニーズに応える」という考え方で生産者育種を行い、コスト意識も高く、従業員やパートの管理も徹底されている印象でした。

  

イッセイ花園
 栃木県日光市でシクラメン、ペラルゴニウム、アジサイなどを生産していらっしゃいます。
 品質第一をモットーに、高品質に生産できる品種を中心に生産しているとのことでした。

  

竹原園芸
 栃木県宇都宮市にてシクラメン、ハイビスカス、ゼラニウム、クチナシなどを生産していらっしゃいます。
昔からの生産品目を変えない一方、開花後に長持ちする品種を導入したり、品質の均一化を目指す努力をしたり、単価の向上を目指しています。

  

交流会
当日訪問した生産者、メーカーの方々も参加し、懇親や情報交換の場となり有意義な時間となりました

  

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