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2022 花葉会オンラインセミナー
海外遺伝資源の利用から得られる成果と展望 ~産官学から4名の講師にご講演頂きます~

主催:一般社団法人花葉会

 我が国の園芸産業の発展のためには、魅力ある商品開発が重要であり、このためには、多様な遺伝資源を安定的に活用していくことが必要である。本セミナーでは、4名の講師をお招きし、海外の遺伝資源(育種素材)の利用に関わる制度への対応、提供国と利用国間の軋轢の歴史と現状、民間企業や大学の取り組みの事例を紹介し、今後の園芸開発の進むべき方向や可能性について議論する。

2022年2月26日(土) 14:00~16:30 Zoomウェビナーによるオンライン開催

講師および講演タイトル

講演タイトルは暫定的なものです。

福田 豊治 先生
日本種苗協会専務理事

「海外の遺伝資源(育種素材)利用のための種苗業界の対応」

山本 昭夫 先生
海外植物遺伝資源活動支援つくば協議会理事長、元農林水産省・農研機構

「生物多様性条約に隠された課題(遺伝資源を巡る南北間の軋轢と国際対応)」

渡邉 和男 先生
筑波大学、海外植物遺伝資源活動支援つくば協議会

「大学の取り組み」

長岡 求 先生
(株)フラワーオークションジャパン専務取締役、花葉会相談役

「民間企業における海外の遺伝資源の利用の経緯と成果」

講師のプロフィール

福田 豊治(ふくだ とよはる)
日本種苗協会 専務理事

  • 1954年 熊本市生まれ
  • 1978年 東京大学農学部農業生物学科卒業後、農林水産省に就職。
  • 農林水産省から佐賀県白石農業改良普及所や外務省在ブラジル日本大使館への出向経験を経て、種苗課長、植物防疫課長、果樹花き課長及び園芸課長を歴任後、2013年に退職。
  • 2014年に日本種苗協会事務局長に就任後、2015年から現職。
  • 日本種苗協会では、種苗産業の実像や種子や苗に関する知識を一般国民に広げていく活動にも携わり、誠文堂新光社刊「図解でよくわかる タネ・苗のきほん」(2017年)や農山漁村文化協会刊「新・種苗読本」(2018年)の製作に従事。
  • ゲノム編集育種を考えるネットワーク(代表:江面浩筑波大学教授)にも参加して、種子の生産・流通や表示問題などについて、種苗業界の立場からセミナー等で情報発信中。
  • 日本花普及センター理事、全国農業改良普及支援協会理事も務める。

山本 昭夫(やまもと あきお)
NPO 海外植物遺伝資源活動支援つくば協議会 理事長

  • 1955年 愛知県生まれ
  • 1981年 東京大学大学院農学系研究科修了(農学修士)
  • 1981年 食糧庁入省
  • 1985年 農林水省 技会事務局 バイオテクノロジー室
  • 1989年 海外経済協力基金 開発第三課
  • 1994年 農林水産省 技会事務局 連絡調整課(育種・遺伝資源班)
  • (生物多様性条約、食料・農業植物遺伝資源条約 政府交渉官)
  • 1998年 英国Royal Botanic Gardens, Kew 人事院短期在外研究員
  • 2002年 農林水産研究所 地域資源研究室・政策研究調整官
  • 2010年 農林水産省 園芸作物課 国際専門官(Floriade 2012担当)
  • 2012年 農林水産省 大臣官房環境政策室(利用・推進班)
  • (生物多様性条約、食料・農業植物遺伝資源条約 政府交渉官)
  • 2016年 農研機構 遺伝資源センター 契約研究員
  • 2018年 農研機構 企画戦略本部国際課 主席研究員
  • 2021年 YKサービス協同組合 監査役
  •  
  • 1979年~ 日本育種学会 会員
  • 2009年~ 山形在来作物研究会 会員
  • 2014~2020年 岐阜大学大学院非常勤講師(生物多様性)
  • 2018~2019年 食料・農業植物遺伝資源条約 第8回締約国会議副議長(アジア地域議長)

渡邉 和男(わたなべ かずお)
筑波大学 生命環境系 / つくば機能植物イノベーション研究センター 教授

  • 米国University of Wisconsin-Madison博士課程修了(Ph.D. 植物遺伝学・植物育種学)。ペルーの国際イモ類研究センター(CIP)や米国Cornell大学及び近畿大学生物理工学部助教授としてジャガイモ等イモ類遺伝資源の保全と利用をバイオテクノロジーを用いて行うことに従事。以来、遺伝子組換え体の安全管理についての研究にも関与してきている。
  • 2001年4月より現職として、「植物遺伝資源から無限の価値を探り出すこと」を目的に、低利用の植物遺伝資源の保全及び持続的利用や遺伝子組換え植物の安全管理研究について学際研究に従事。Bioversity International (旧 IPGRI)名誉研究員、米国Cornell University客員教授、国連大学高等研究所客員教授などとして、科学技術外交、遺伝資源のABSや環境倫理などを学際的にbiodiplomacy研究として推進してきた。著書は主に英語で30数冊。渡邉・渡邉「英語で学ぶ生物学」コロナ社など入門書として参考にされたい。

長岡 求(ながおか もとむ)
(株)フラワーオークションジャパン 専務取締役

  • 群馬県生まれ。
  • 千葉大学園芸学部卒業。
  • 鉢物専門市場を開設する日本観葉植物株式会社に入社。分社、統廃合を経て大田市場へ入場する現社に移籍。大田市場入場準備事務局への出向を皮切りに企画畑の業務経験が長く、これまで総務部を除く全部署に配属経験がある。アルミ台車のアルフロックの開発や日本花き取引コード(JFコード)の策定などに関係した。JICAやJETROの専門家派遣による海外での指導も数々あり、2019年にはJICAの中小企業支援事業に応募し、「アルゼンチン国 現地遺伝資源を活用した園芸品種開発・産地育成・グローバル展開 普及・実証・ビジネス事業」を受託。Covid-19の影響により遅れたが、次年度からの事業実施に向けて準備中。
  • 前花葉会幹事長、(公社)日本家庭園芸普及協会・グリーンアドバイザー委員会委員長、(公社)日本園芸文化協会常務理事、(一社)花の国日本協議会理事、(一社)ジャパン ガーデナーズ ネットワーク理事、テクノ・ホルティ園芸専門学校やJFTD学園などの講師、NHK趣味の園芸講師、ほか多数の著書、編書がある。

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